以前、NHKの番組『SONGS』の宇多田ヒカルの回で
彼女が「今いちばん話したい人」として指名した
又吉直樹との対談の中で、
自らの特殊すぎた幼少期を振り返って
「今日と同じ明日は来ないと思ってた」
「安心したら傷つくと思ってた」
「何も信じないようにしようと思ってた」
というようなことを言っていたのが印象的だった。
(正確には違う言葉だったと思うけど)
両親の仕事で日本と海外とを行ったり来たり、
転居・転校も多く、
ニューヨークで目覚めた朝
「今日日本に帰るよ」と突然告げられることもあり、
とにかく日々めまぐるしく変化する「日常」に
だんだんと希望を失い、
自分の内側へ内側へと入っていくことになったのだという。
そんな彼女の言葉が
先ほど川沿いを走りながらふと思い起こされた。
ここ2年ほどのムスコは
まさにそんな心境なのかもしれないなと思った。
宇多田ヒカルは、
当時自分で否定しようとしたけど
結局は否定しきれなかった家族や友人や世の中に対する
「希望」や「願い」が
後に自分の歌詞になったとも言っていた。
今のムスコの「願い」は何だろう?
「希望」はあるのだろうか?
一つでもあるのなら彼にしかできない方法で
表現してほしいものだと心から思う。
今すぐにでなくていい、
3年後でも10年後でもいいからさ。
……今日は「女銀杏」撮りました
https://www6.nhk.or.jp/songs/prog.html?fid=181231SONGS Archives | SONGSスペシャル 宇多田ヒカル(4K版)本放送 BS4K 2018年12月31日(月)www6.nhk.or.jp