今日は祖母の命日。

長く一緒に住んでいたこともあり
とても可愛がってもらった。

小学生の頃の夏休みは
気が遠くなるほど長くて
一人っ子だった私は退屈で、

祖母の部屋からすぐの
2階へ上がる階段の小さな踊り場に
座り込んで
(角っこで落ち着くし、涼しいw)

「キャンディキャンディ」や
「ドラえもん」や
少女雑誌「なかよし」を
暗記するくらい何度も読み返しては

「早く次のが出ないかなー」と
毎日毎日そればかり考えていたっけ。

「お母さんには内緒だよ」と言って
50円玉、ときに100円玉を
握らせてもらった時は嬉々として
駄菓子屋までアイスを買いに走った。

優しくて、奥ゆかしくて、賢くて、
でも頑固で、思い込んだことは
容易くは譲らない女(ひと)だった。

だから、義息子である父とは
折り合いが悪かった。

彼にとっては「可愛げない婆さん」だった。

でも、その不器用さと、内に秘めた強さが
私は好きだった。

19年前の今日、祖母を見送った直後、
私は自分のお腹に息子を迎えることになった。

生命の連環を我が身をもって感じた
2004年の夏だった。