筑波山に登ってきました。
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私が育ったのは千葉県我孫子市。
茨城県との県境に近い所で、
晴れた日には筑波山が見えました。
卒業した小学校の校歌にも
「筑波の嶺を遠く見て」という歌詞があり
あの辺りで「山」といえば「筑波山」、
そんな環境で育ったのにも関わらず、
登ったのは今回が初めて。
子どもの頃、父親の運転する車で麓まで行き
ロープウェイで頂上まで行ったことはあっても、
自分の足で登ったことはありませんでした。
山登り自体、30年ぶり?くらいだと思います。
「山っぽい場所」や「丘」程度の場所を
歩いたことはたくさんあっても、
いわゆる「登山」と言えるようなものは
子どもの頃に高尾山、
学生時代、富士山に少しだけ登ったことがある程度。
(「少しだけ」ってなんやねん!笑)
そんな私でも、無事、登って下りてこられました。
もっとも、自分一人ではきっと無理だったでしょう。
登山経験豊富で、筑波山はもう50回は
行ってるという(スゴ!)友人の導きで、
初心者の私でも順調に登ることができたと思います。
友に感謝!
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登山って、私の人生みたいだな、と思いました。
登りは険しく、息切れしつつ、
時々くじけそうにもなり、立ち止まり、
はるか先の山頂を見上げて
「ああ、まだまだだ…」と弱音を吐く。
それでも、所々で小休止を入れつつ、
友の言葉に励まされながら、
「目の前の一歩」だけに集中し、
1メートル、また1メートル…と
積み重ね、高度を上げる。
そして、たどり着いた山頂。
見晴らしは想像以上で、感激。
「諦めなくてよかった」と心から思う。
「前半ここまで頑張れたのだから、
後半はきっとすんなりいくはず」と確信する。
友の助言も貴重。
「下りは疲れずにラクラク行けるけど、
ケガの9割は下山時だから、注意して」
なるほど、そうか。
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45歳で離婚するまで、本当に険しい道だった。
離婚してからの6〜7年間も、私の山道には
まだまだ大きな岩がゴロゴロしていたし、
地上に隆起した太くて堅い樹の根に
行手を阻まれたこともしばしば。
「離婚しただけじゃ、ラクになれないんだ。
簡単には、軽くはなれないんだ」
と痛感する日々。
そして、7年を過ぎた52歳頃から、
自分自身の人生の改めての棚卸し、内観、浄化、
学び、日々の行動の見直しを徹底的に行い、
ようやく「光」が見えはじめました。
本当の意味で「軽くなる」というのが
どういうことかが、わかるようになりました。
これが私の人生の折り返し点なんだ、
と実感する出来事がいくつも起こりました。
そこからが、まさに「下山」。
自身の重さを利用して下りられるのだから、
登りに比べたら、本当にラク。
でも、下り道にも上り同様、大きな岩はあるし、
小さな石ころの上で滑りそうにもなるし、
地表に浮き出た根っこにつまずきもする。
油断はしてはいけない。
登りとは別の、難しさがあるのが下りなのだ。
登りと同じように、一歩一歩、着実に、
丁寧に、足を運ぶことを忘れてはいけない。
……そんなことを思った筑波山行でした。
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このタイミングで山に登り、
自らの人生を改めて俯瞰することになったのも
きっと偶然ではないでしょう。
今の私に必要なことだったのだと思います。
鳥の声と風の音だけしか聞こえない
完全なる静寂の中にしばし身を置けたことで
全身の細胞が落ち着きを取り戻し、
思考がスッキリ、クリアになったのも
大きな恩恵でした。
友がなぜそんなに足繁く山へ行くのか、
とてもよくわかりました。
以前、川沿いのウォーキングに誘ってみたら
「平地じゃダメなんだ、山でないと」
と言っていた意味も、
今日やっとわかりました、笑
山登りの醍醐味を知ってしまったら、
平坦な道を淡々と歩くことなんて
刺激なさすぎて、物足りないのでしょうね!
私は川沿いの散歩道を
ワンコとゆるゆる歩くのも
平和な気持ちになれるので大好きですが、
山登りという、
自分自身への全身全霊チャレンジwみたいなもの
も嫌いじゃないな、と今回思いました(笑)
また、登りに行きたいです。
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一夜明けた今朝、
思ったほどの疲労感や筋肉痛はなく、快調!
もっとも、この歳になると筋肉痛は
翌々日以降にジワッと来ることも多いので
油断なりませんが、、、笑
いくつになっても、
新しいことを体験するのっていいですね。
自分のインスピレーションはもちろん、
人との出会いから「新しいこと」に
導いていただくことも多々。
ご縁を大切にしたいものです。
* * *
あなたの人生、山にたとえると、
現在地はどこでしょう?
険しい登りの途中?
山頂間近?
それとも、これから下山!という
希望いっぱいの地点でしょうか?
現在地がどこであっても、
そして、たとえあなたがそこに
苦しみや痛みとともにうずくまって
動けなくなっていたとしても、大丈夫。
人生はどこからでも、軌道修正が可能です。
人生という「山」は
あなた自身の足で、あなた本来の力で、
ちゃんと登って、下りてこられます。
途中の美しい景色を存分に楽しみながら、、、。
無理や我慢を捨てて、
本来の自分らしく、機嫌よく、幸せを感じながら
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