こんな世の中になって、セルフサービス式のパン屋とか、バイキング形式のレストランとか、
「はい、こんなにいろいろ、たくさんあるよ。好きなのどれでも、好きなときに好きなだけどーぞ。(余ったら捨てちゃうもんね。それも込み込みの値段だもんね…と言ってるかは知らない)」的なサービスは、
自ずとそのあり方が問われるようになりましたね。
焼きたてが整然と並んでいるからこそ食べたくなる、買いたくなるパン屋さんが、ぜーんぶ1個1個ビニールに入れてテープ留めしたのをうず高く盛って売っているのを見ると、なんだか興ざめで、
ビニールの大量消費にも心がチクチク痛んですっかり足が遠のいてしまいました。
今はむしろ、昔ながらの対面販売をしている店や、新しいけれどそのブランドコンセプトとして敢えてこじんまりとショーケース販売をしている店が個人的には好感が持てます。
それは単に、衛生的とかソーシャルディスタンス云々とかの理由からだけではなく、1対多数ではなく、1対1のサービスやコミュニケーションを、私はやっぱり心地よく感じるからだと思います。
7年前に会社員を辞めた理由の一つに、「目の前の人に直接サービス提供して、喜んでもらいたい。反応をじかに感じたい」というのがあり、以降、セラピスト業や講師業でそれを少しずつ実現してきましたが、今年はそれをもっと拡張していきたいと思っています。
多様化の時代。生き方考え方もまちまち。ニーズもまちまち。おもてなしならぬ、“個”もてなしが、より一層求められる時代なのだと思います。
……昨日仕事で行った小田原にある老舗のパン屋さんが昔ながらの店構えと対面販売で、過剰なサービスも取って付けたようなスマイルもなく、淡々と「パンを売る」に徹していて、商売の原点を見た気がしました。
それが今、あらためてこんなことを思うキッカケに。教えてくれた同行のRさん、ありがとう〜♫
ふと思い出し、亡き父が昔よく作ってくれたソース&バターパンを再現
ウスターソースをまんべんなく(ミミの方までw)のばし、その上にバターを塗る、ただそれだけなんだけど、おいしい。子ども時代を思い出すなつかしい味です