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2020.09.28
すべてのカテゴリ パートナーシップ ライフコーチング

夫婦の果物問題

いま結婚している方、
かつて結婚していた方、
結婚はしていなくても
パートナーと一緒に暮らしている方、、、

突然ですが、
そのお相手といちばん最初にした
大ゲンカって何ですか?笑

私はね、果物問題でした。

結婚してまもないある日曜日、
元夫と一緒にスーパーに買い物に行って
果物売り場で私が好きなものを
ボンボンかごに入れていたら、、、

「それは買いすぎだ。贅沢だ」って
真顔で指摘されたんですよね。

寝耳に水
青天の霹靂、、、
まるで予想もしない展開にビックリ。

私にしてみれば
別に買いすぎでも贅沢でもなく、
食べたい果物を買うのは
子どもの頃から慣れ親しんだ買い物習慣だし、

家にはいつも何かしら果物があるのは
子どもの頃から普通にあった光景にすぎないのだけど、
彼は、違った。

彼は、というよりは、彼の育った家庭は違った。

だから、好きな果物を
何のためらいもなくかごに入れる私が
違和感のかたまりでしかなく、
まったくもって理解できなかったみたいです。

あまりの非難のされようで
自分の全人格を否定されたみたいに思って
私も大人げなくブチッと切れてしまって、
果物売り場で、ああでもない、こうでもない、と大論争w

そばを通る人にジロジロ見られてイヤだったけど、
それどころじゃない、
果物選択の自由は何としてでも守り通さねば!
みたいな勢いで、戦いに挑んだっけ。

今思えば、二人とも
自分の価値観を何としてでも相手にわからせたい、
ただそれだけにすぎなかったわけで。

非難されたり拒絶されたりすると
自分に価値がないみたいに思って、カーッとなって。

あらまー、青い青い。

ヒトはただただ「認めてほしい」生き物。
「尊重されたい」存在。

それが少しでも脅かされそうになると
全力で「守り」に入る……。

ちっぽけなもんです。笑

*  *  *

その戦い、どっちが勝ったとか負けたとか
まったく記憶がないのだけれど、

その日以来、果物を買うときは
一応気を使ってというか、、、
一度に何種類も買わないよう
セーブしたりするようになりました。

私なりに自省し、
少しでも相手の価値観に歩み寄ろうとしたのは確か。

結婚生活13年の間に
他のことでもちょこちょこ衝突して
いろいろ指摘や非難をされたりもしたけど、
良くも悪くもあんまり覚えてなくて(笑)

この果物問題だけがクッキリ、ハッキリと
記憶に刻まれています。

毎年秋がやってきて、
こんなふうに果物をかご盛りにできるのが
私は本当に本当にほんとーーーーーーに、
うれしい。

今日は、すもも、みかん、キウイ、
あとここには盛ってないけど、りんご。

秋をたっぷり感じながら愛でるよろこび、
食すしあわせ。

そして、必ずセットで思い出す
スーパーでの大論争www

もしかしたら私、前世では
食べたいものを満足に食べられなかった
時代と立場にいたのかも。

だから今世では
好きな果物を好きなように食べたいと、
そこに固執しているのかもw

そんなことを思ったりもして。

*  *  *

夫婦だって、しょせんは他人。

価値観のすり合わせってホント難しいですよね。

当時はすぐに
カチンときたりブチッと切れたりしてたけど、、、
今ならもうちょっと賢く対峙できる自信はありますヨ。

それと同時に
心から好きなもの、
特に衣食住、生活の基盤に深く関わるもので
自分が幼い頃から慣れ親しんだものや習慣を
ガマンしなければならない相手は、
自分の真の理解者、よきパートナーではないということも、
今ならはっきりわかります。
 

結婚していた間はいろいろあって、、、
じつにじつに、学び多き13年間だったし、
真面目で賢明で誠実だった元夫には
心から感謝しています。

当時があったから、今の私がいる。

本当にありがとう。

毎日そう思って生きています。

2022/10/2追記:
私の母方の祖母の実家は果物屋を営んでいたということを、突然思い出しました。
大正生まれだった祖母は幼い頃からたくさんの果物に囲まれ、当時はまだ日本では珍しかったようなフルーツにも触れていたようです。
私のルーツには、何かかしら「果物」が絡んでいるのかもしれません。
そして、そんな私の大切な「根っこ」の部分を元夫におもむろに否定されたことで、私は無意識のうちに過剰反応していたのかもしれない……そんなことをふと思いました。


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