バースプラン

昨日ムスコ16歳の誕生日に寄せて、たくさんのお祝いメッセージ本当にありがとうございます!

超優秀なムスコ(by親バカ)とだいぶヘッポコな母わたし、両者へ向けてくださる皆さんの愛あるまなざしが本当にありがたく、うれしい限りです!

2004年、私が彼を妊娠して、さて、どこでどうやって産むのかを考えたとき、「病院のベッドで仰向け」は、生理的にどうにもイメージできなくて、「重力」を味方につけて、すんなり、スルッと産みたい。。。そう思ったんですよね。

そして、いろいろ調べて、隣町のファン助産院でいわゆる「フリースタイル出産」で産むことを選んだのですが、無事出産となるまでには、まぁそれはそれは山あり谷ありの「妊婦失格」な日々を過ごし、ヤサグレかけていた日々も長くありました。

ファン助産院では、妊婦全員、産む前に「バースプラン」というものを書きます。

自分のお産に、どんな意気込みで臨むのか、この世に生まれ来る我が子にどんなメッセージを届けたいのか、、、そんなことを書き綴る、出産計画書ですね。

私は、いわゆるマル高、高齢出産なのに加え、予定日の2ヶ月前までフルタイムで仕事をしていたのもあって、体調的にだいぶキビシくて、医療体制万全の病院と違って、場合によっては母子ともにリスクにさらされる助産院での出産は、最後の最後まで「このままだと無理かもよ」と言われていたんです。

それでも諦めずに、いろいろな手当てを自分にして、後半戦はそれまでの私にはありえなかった体調の劇的変化を遂げて、無事、助産院での出産を果たすことができました。

そんな感慨深いお産体験もあり、毎年、彼の誕生日にはそのバースプランを取り出して、読み返すことにしています。

今年も読み返しました。

いつ読んでも、何度読んでも、心洗われ、ムスコへの思い、そして元夫への感謝の念がフツフツと湧き上がってきます。

いつかこれをムスコに渡そうと思うのですが、そのタイミング、いつがいいのかがわかりません。

大きな変化を遂げた今年、このタイミングで渡そうかなとも思ったのですが、「子どもが生まれるということ」について、もう少し意識が高まった頃のほうがいいかなと思い、今回はやめておきました。

来年17歳? 再来年18歳? その先、20歳???

いつが彼にとってのベストタイミングなのかわかりませんが、「今でしょ!」というときに渡せたらいいなと思っています。

手書きのバースプラン全文、自分自身の記録のためにも、デジタルに書き起こしてみました。手書きを綴ったのを手渡した後も、自分の手元に残っていたらいいかなと思って。


【Birth Plan】

バースプラン……というよりも……
〜痛いのや苦しいのは我慢もするし、わたしの出せる力はぜんぶ出します。
なので、皆さん、どうかよろしくお願いします。

妊婦氏名:●●響子
夫氏名 :●●●●

出産予定日:2005年4月23日(土)
(記: 2005年4月13日・18日)

いよいよ予定日(23日)が近づいてきました。

「バースプラン」というものを、もっと早く書いたほうがよかったのかもしれないが、「わたしがどう“プラン”しようと、成るようにしか成らない(=生まれてくる子がすべてわかっていて、ちゃんとその瞬間、その子らしい状態で誕生するはず)」という思いがあって、あらためて文章に起こすことを今までしていなかった。

ただ、その生まれてくる子に、そして夫や助産院の皆さんに、今までの妊娠期間にわたしが思ってきたこと、そして出産にあたっての「その節はどうぞよろしく」の気持ちは伝えておきたいと思い、書くことにした。

◆まだ見ぬ陽(はる)くんへ

これから生まれてくる坊や、まず、あなたの名は「陽<はる>」、●●陽<●●●●はる>です。お腹の中のあなたを「ハル」「ハルちゃん」とずっと呼んでいるのでわかっているかな? あ、でも、つい最近まで呼んでいた「はるく」から「はる」に変更になったので(笑)お知らせします。

「ハル」は秋田にいる、●●くんの「ハルばあちゃん」と同じ名前。そして、あなたがこの世に華々しく(!)登場する季節「春」の意味もあるのよ。「陽」は太陽の「陽」。

晴れた日の朝、ベランダから母さんといっしょに東の空を見て「太陽さんおはよう!」とあいさつしたのを憶えている? 急に明るくなったのがわかったのか、あなたは足をバタバタさせていたね。

その太陽さんのように、明るくあたたかく、世界中に人々を幸せな気持ちにするような、ポカポカな心の人になってほしい、そんな父さんと母さんの思いもすこーし入っています。

いま、陽くんはきっと、かなりきゅうくつになってきた母さんのお腹の中で、いつどんなふうに外に出ていこうかって考えているのでしょう。

そして、あなたはきっと父さん似の性格で、自分のことよりもまず周りの人のことをたくさんたくさん考えて「どうやって出て行けば母さんが苦しまないか」「いつだったら皆に迷惑がかからないか」なんてことまで、その小さな小さな体で思っているかもね。なんとなくそんな感じが母さんには伝わってきます。

だから母さんは「バースプラン」というものを「わたしがどうやって“産みたい”か」ということではなく「陽くん、あなたらしく生まれてきてね」と、それだけ伝えることにしたいと思います。

その時がきたら、母さんはあなたの声に耳を傾け、どうしたらあなたがうまくお腹の外に出てこられるか、一生懸命考えながらがんばります。早く「こんにちは」って向き合えるようにいっしょに力を合わせたいと思います。

陽くん、あなたにはきっとすばらしいパワーがあるはず。あなたのペースで出ておいで! 父さんといっしょに待っています。

(その後、元夫への手紙、助産院スタッフへの手紙と続き……完)

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